茨城・鹿嶋市、洋上風力ビジョンの最終案公表
茨城県鹿嶋市は18日、年内にも正式に定める「鹿嶋市洋上風力発電事業推進ビジョン」の最終案をとりまとめた。従来の地元企業とのビジネスマッチングや鹿嶋市沖への風力発電所の誘致などの施策に加え、新たに人材育成や観光にも洋上風力を活用する方針を盛り込む。
ビジョンは鹿島港が太平洋側で唯一となる洋上風力の基地港湾に指定されたことを受け、洋上風力を主力産業に育てるために方針を定めるもの。港湾や洋上風力発電所の整備のスケジュールに合わせ、市で産業誘致のために取り組むビジネスマッチングなどの内容をまとめる。
11月にもパブリックコメントを実施したのち、12月に正式に公表する。市民向けの周知には動画を作成し、SNS(交流サイト)を通じた発信にも取り組む予定。田口伸一市長は「鹿島港の守備範囲で新たに千葉県九十九里沖も有望海域になるなど重要性が高まっている」として、市に産業を呼び込む必然性を強調した。
再生可能エネルギーによる発電所のひとつ、風力発電。風車や発電機、蓄電池などの関連する最新技術やサービスのほか、海域に風車を設置する洋上風力発電などのニュース・解説をタイムリーに発信します。
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